トイレの闇は、深い。

自宅警備員として怠慢に生きる何の取り柄も無いぽろちにも、数少ない得意技がある。

尿意を、我慢することだ。



「トイレ?普通に我慢できるでしょ…」と鼻で笑っている方が多いと思われるが、ぽろちの我慢は、普通のレベルを遥かに越えていると自負している。今までの最高記録は、中学生の頃に学校行事で行ったキャンプ学習で、利用したキャンプ場のトイレがあまりに汚く常軌を逸していたため、トイレ潔癖性のぽろちは帰宅するまでトイレには行かず、ほぼ1日半我慢。また、エディンバラから日本へ帰る際も、飛行機のトイレを利用したくなかったため、13時間程我慢していた。誇れることでもないが、ぽろちの膀胱は我慢に強いのだ。

何故こういった技が開花したのかは不明だが、ぽろちは、管理が行き届いていないトイレや理解し難い謎のトイレに出会うと、途端に尿意が消える。日本ではそうそうなかったが、ここエディンバラに来てからは、外出先では尿意というものがほぼ存在しなくなった。日本の至れり尽くせりの安らぎのトイレではない、質素で簡素、心にもお尻にも冷たい外国のトイレを前にすると、ぽろちの繊細な膀胱は一気に戦意喪失してしまうようになった。尿意を管理できるという点は、とても快適だ。しかし、膀胱炎という代償も待っている。膀胱炎のことなら、ぽろちに何でも聞いてくれ。

そういうわけで、余程のことがない限り外出してもトイレに困らないぽろちだが、 どういうわけか、先日パブで食事中、ぽろちの膀胱が狂ってしまったのだ。

トイレに、行きたい。

普通であればごく自然に思う生理現象だが、外出先でぽろちの膀胱が悲鳴を上げる事は珍しいことだった。このまま自宅まで我慢しよう…と思うが、何故か今回ばかりは、ぽろちのかたくなだったはずの膀胱が、尿意に対応できない。困ったぽろちは、配偶者に事情を説明して、まずは配偶者にトイレの偵察に行ってもらった。そして配偶者から「普通のトイレだったよ」という報告を受けたぽろちは、意を決してトイレに行った。

しかしどういうわけか、4つあるうちの3つのトイレは、他人の残骸が流れておらず、残っていたのだ。

ここでぽろち、完全に戦意喪失した。もうやだ、と思った。4つ中3つのトイレが侵されてるということは、ここのトイレの水圧がかなり弱い。一目瞭然だった。しかし、救いだったのは、1つクリーンなトイレがあるということだ。尿意が限界だったぽろちは、特に何も考えず急いで事を済ませて自分を取り戻した。そして出ようとした瞬間…

流れない…。

流れなかった。多少取り乱したぽろちだが、少し時間を置き、タンクに水が溜まったことを確認した後にレバーを押せば、大丈夫だろうと心を落ち着けた。しかし、3分程待ってもう一度試みたが、流れなかった。流れなかったのだ。

ぽろちは動揺で,脇汗が一気に噴き出した。取り乱しながらもよくトイレを観察すると、タンクに水が溜まっている気配を感じないし、そもそもレバーが壊れているような気がした。その後、時間を置いて何度も試みたが、全く流れなかった。さすがにもう手を尽くした、本当に申し訳ないがここは逃走しよう、と思った途端、誰かが入ってきた。

男性スタッフだった。

既に個室から出て手を洗い終えていたぽろちは、終わったな、と思った。今ここで顔を合わせれば、ぽろちが流していない、ということが完全にバレてしまう。焦るぽろちに気付いた男性スタッフは、「申し訳ない、掃除なんだ」的なことを言ってきたが、今のぽろちはその男性スタッフに苦笑いしかできなかった。男性スタッフが個室の掃除をする前に、ぽろちは、コートのフードで顔を隠しつつ急いで外に出た。既に顔を見られているのでコートで顔を隠す意味はないのだが、背後から「Oh〜」と男性スタッフが嘆く声が聞こえたので申し訳なくなったのだ。

今回の事で、膀胱を再び鍛え直さねばいけない、と心に誓ったぽろち。イギリスのトイレにはいつも試されてばかりである。

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6 Comment
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エジンバラへ行く時は、日中でしたらプリンセスストリートの各デパートのトイレを利用します。

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膀胱炎、大丈夫ですか?私もこちらへ引っ越してきてから1度なったことがあります。GPではなかなか抗生剤を処方してもらえないと聞いていたので、その時は市販の薬とクランベリージュースで症状は治まりました。ひどくなると高熱が出たり腎臓にも影響が出ることがあるので、あまり我慢なさらずに。

とは言ってもこちらのトイレ事情を考えると、我慢したくなる気持ちはわかります。ひどいところは本当にひどいですよね。水が流れる、ペーパーが補充してある、ドアの鍵がちゃんと閉まる…など当たり前のことがどうして?と思うことも多々あります。逆に、珍しく綺麗なトイレを発見できるとちょっと感動してしまいます笑

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Kさん、こんにちは。
プリンセスストリートはお手洗いが充実していますから、便利ですよね。

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ちょこさん、こんにちは!ご心配ありがとうございます。膀胱炎にはかなり悩まされています。私も何度かこちらで膀胱炎になっていますが、病院では膀胱炎ではまともに取り合えって貰えないそうなので、ちょこさんと同じく市販薬とクランベリージュースで治しています。

こちらのトイレを利用する時はいつも「何かあったらどうしよう」と思ってしまいます。何故普通のことができないのか、不思議ですよね。こちらの方は、何とも思わないのでしょうか…。ちょこさんのおっしゃる通り、綺麗なトイレがあると感動します!ちなみに1番綺麗だなと思ったのは、ロジアンロードにあるシェラトンホテルのトイレです!宿泊客でなくても利用できるので、どうしてもトイレに行きたくなったら利用させてもらってます笑

いつもコメントありがとうございます^^

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ロジアンロードのシェラトンホテルですね、いい情報をありがとうございます。あちこちに自分のトイレスポットを見つけておく必要があるなんてちょっと悲しくもなりますが、大事ですよね。

私のオススメはジョージストリートのザ・ドームです。この辺りはレストランやデパートもあるのでトイレは比較的見つけやすい方ですが、ここのお手洗いは綺麗ですし、中のバーやレストランを利用しなくても入り口から入って右手にトイレがあるのでこっそり利用できます。今の時期はクリスマスデコレーションも綺麗ですし中央のバーの上には大きなツリーもあるのでそれを見に行くのもオススメです。

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シェラトンホテルは、正面玄関を入ってまっすぐ進むと、エレベーターと階段があります。それを使用して地下に降りると、すぐトイレがあります。自動で流れるシステムなので、流すタイミングが合わないと焦りますが、きちんと流れるので安心です。ぜひ一度行かれてみてください。

昨年ドームのツリーを見に行ったきりで、全く行っていませんでした。トイレ情報ありがとうございます。あの辺りではハーベイニコルズの最上階にあるトイレしか行った事無かったので、これからピンチの時はドームを利用してみようかと思います。今の時期のドームはとても綺麗ですよね!

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スコットランドのエディンバラ在住の夫婦、ぽろちと配偶者です。 エディンバラでの生活などを中心に紹介しています。 趣味はポテトを食べる事です。