東京グルメは、俺のイタリアン KABUKICHOで。

"俺のそば GINZA5"で個性溢れるお蕎麦をいただいた、ぽろちと配偶者。ラー油たっぷりのくどいつゆとそばの香りはしないがボリューム満点お蕎麦には撃沈だ。配偶者はまた来るかもしれない…とぼそぼそ言っていたが、ぽろちは俺のそばよりも、"俺の〜"シリーズの1つである、俺のイタリアンに行ってみたかった。そこで、俺のそばで撃沈した日の夜、ぽろちと配偶者は俺のイタリアン KABUKICHOに挑戦することにした。

俺のイタリアンは、ミシュラン1つ星のレストランの料理長を勤めていた方がシェフとのことだ。ミシュラン一つ星、というブランドに惹かれたのは事実だが、ランチで食べた"俺のそば"が苦しい思い出になってしまったことを教訓に、期待は一切せずに乗り込むことにした。


場所は、JR新宿駅東口を出て、歌舞伎町一番街のアーチを越えたところに、こじんまりとそのレストランはある。お店の前に辿り着くと、スタッフの方が店頭で客引きをしていた。新宿歌舞伎町だからこそ客引きをしなければならないのかな…と大目にはみたが、客引きをしているという点がぽろちの不安を煽る。完全に商売の匂いがするし、客引きというのがどうにもひっかかかるのだ。

入店を躊躇ってしまったが、そのスタッフの方と目が合い、あれよあれよと言う間に、説明を受けることになった。お通しや本日のおすすめなどを丁寧に説明して下さったが、やたらと「今日偶然はいりました!」とか「今しかない!」とか「普段なら開店と同時に売り切れるのですが今日は珍しく…」などと、推してくるのがぽろちはひっかかった。別にいつもあるんじゃね…?ちなみに、本日のおすすめはモン・サン=ミシェルからはるばるやってきたムール貝だそうだ。たった980円で由緒正しきムール貝を食べられるのだろうか…。配偶者は「ムール貝だよ!」と能天気なことを言っていたが、疑いのぽろちは心を鬼にして入店した。


写真がなくて申し訳ないが、店内は縦に細長く、お世辞にも広いとは言えない。奥にはどうやら椅子席が数席あるようだが、こちらのレストランも俺のそば同様立ち食いスタイルである。自分たちのテーブルに案内されるも、立ち食いに慣れないためなんとも落ち着かないが、早速ドリンクをオーダー。


お通しのパルミジャーノチーズがお先にご到着。おつまみにちょうど良い。

ぽろちは、俺のサングリア。配偶者は、俺のイタリアンおすすめ、俺の泡(スパークリングワイン)で乾杯!


俺のサングリアは、ただのジュースだった。それ以下でもなく、それ以上でもない。ただのジュースだった。

俺の泡は、とてもさわやかな辛口で飲みやすく、配偶者は「美味しい!」とのこと。まだ気を許してはいけない、とたしなめつつフードをオーダー。店の広さの割には店員さん多すぎないか…?と思ったのだが、オーダーがすぐ通るので、これはこれで悪くないのかもしれない。


まず一品目、白レバーのムース。

380円という破格の値段で白レバーを食べれるのだから文句は言えないが、生臭くておいしくなかった。食べログには大好評の白レバーだったが、ぽろちと配偶者には合わない。おまけに付け合せのブレッドの切り方があまりに薄すぎて、経費削減を伺わせた。

続いてこちら、馬肉のカルパッチョ。


一瞬、おいしいと感じてしまったが、よくよく味わって食べると、馬肉ではなくただのハムじゃね?という結論になった。ハムのカルパッチョとしては、おいしい。しかし、馬肉との表記があるにも関わらず、ただのハムに思えてしまう。

ふと、お隣のテーブルにはモン・サン=ミシェル産の、本日のおすすめムール貝が登場。しかし、その身のはとても小さい。大きければ良いというわけでもないとは思うが、とても美味しそうには見えなかった。仮にもぽろちと配偶者は、ヨーロッパでムール貝を堪能している身。本当にこれはヨーロッパから来た、ムール貝なのだろうか。モン・サン=ミシェルに一時的にホームステイしていただけ、地元は東京湾的なチャラチャラしたムール貝ではないか、と思ってしまう。ムール貝を食べたそうだった配偶者に注文を任せなくて、正解であった。



そして、フォアグラのフラン。この入れ物は、ドイツの白ウィンナー、ヴァイスブルストが入っていたヤツでは…。フランとは、タマゴやクリームなどと混ぜ合わせて蒸して固めたもの。つまり茶碗蒸しやプリンみたいなものを指すようだ。フォアグラがとけ込んだプリンの上に可愛いトリュフがちょこんと鎮座。

おいしかったが、別にフォアグラやトリュフがおいしかったというわけでない。おそらくフォアグラやトリュフは本当に小さく、ぽろちと配偶者が食べたのは、ただの洋風茶碗蒸しといったところだろう。オリーブオイル茶碗蒸しとしては美味しかったが、フォアグラやトリュフの存在感は無かった。おすすめメニューのフォアグラのリゾットを頼まなかった事が悔やまれる。

俺の〜シリーズ。基本を立ち飲みスタイルとし、お客さんの収容人数を上げさらに回転を早くしたことから、一流のシェフ、一流の具材を使っているにも関わらず、低価格を実現した画期的なビジネスモデル。俺のイタリアンに至っては原価率40%以上(通常は30%程度)を誇るそうだ。確かにそれはお客さんにとっては素晴らしいことかもしれないが、利益を追求するために削ぎ落としてしまった"食事をゆっくり楽しむ”ということが、ぽろちと配偶者にとっては重要であったので、どうにも合わなかった。俺のそばに感じなかったそばの香り。居酒屋あるいはそれ以上のスピードで提供されるイタリアン。なんともわびさびに欠けて味気ない気がしてならない、ぽろちと配偶者だった。

★★★☆☆(3/5)
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スコットランドのエディンバラ在住の夫婦、ぽろちと配偶者です。 エディンバラでの生活などを中心に紹介しています。 趣味はポテトを食べる事です。